ジェネラティビティ論

  • ジェネラティビティ

    Generativity(ジェネラティビティ)とは、エリクソン(E.H.Erikson 1902~1994)の造語で、 「次世代の価値を生み出す行為に積極的にかかわって行くこと」を意味する。その代表的著作「幼児期と社会」の中で、 人間の精神的発達を8段階に分けて鋭く考察したが、その7段階目にあたる状態。人間が初めて、自分だけへの関心から次の世代への関与に移り変わる。

  • アイデンティティ

    「Identity」の語源は古典ラテン語の「idem」=同一人、同様のものにある。 その後、後期ラテン語の「Identitas」を経て、フランス語の「identite」から英語になった古い言葉だ。 基本的には「同一性」「同質性」等を表すが、「所属性」や「時間的経過を経ても変わらないもの」等、 日本語になりにくい抽象的な用語である。

  • シンボル

    「シンボル=Symbol」の本当の意味を問えば、もっと広い概念「記号=Sign」とは何かという問題に突き当たる。 そして「記号」の中核である「言語」とは何か、人は長い間コミュニケーションそのものの根元的意味を問い続けてきた。 「しるし」は必ずその背景に「約束ごと」を担っている。「しるし」と「約束ごと」の動的な変化こそが文化の本質である。

  • シンボリック・アウトプット

    真っ白なテーブルクロスに覆われた大きなテーブルの上に、一輪の真っ赤な薔薇の花がポーンと投げあげられた時の、 強いインパクト。そしてそれを美しくあらしめるためには何が必要なのか、1989年出版の拙書のタイトルである。 情報過多社会のコミュニケーションには、まず人の心の深いところを一瞬でうがつ、美しいインパクトが必要と説く。

  • コミュニケーション

    「コミュニケーション」とは、伝達したり交流したりすることによって、 お互いの「分かり合える」という均衡点を目指す行為ではないのか。 しかも、「コミュニケーション」の本質にはその先がある。 「分かり合える」均衡点とは、お互いの「分かってもらえた」という実感への到達点だ。 「満足」という心地よさの均衡である。

  • 企業文化

    日本語では「企業文化」と訳される、1970年代末から1980年代にかけて米国で生まれた考え方だ。 当時の日本企業の強さの秘密を研究した結果に基づくとされる。 その企業に成功をもたらす独特の制度や評価、意思決定のしくみ、不文律や価値観をさす。 成功を支えるしくみだったものが、時に成功よりは文化だけが一人歩きして障害となる場合がある。